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コントラスト比チェッカー(WCAG 2.1 AA/AAA 対応)

前景色・背景色を入力するだけでWCAG 2.1のコントラスト比をリアルタイム計算。AA/AAAレベルを即判定。色覚異常シミュレーション・改善案提示・パレット保存・URL共有機能付き。無料・登録不要・ブラウザ完結。

最終更新:2026年5月18日

コントラスト比チェッカーは、Webデザインのアクセシビリティ基準「WCAG 2.1」に準拠したコントラスト比を瞬時に計算するツールです。前景色(文字色)と背景色を入力すると、AA/AAAレベルの合否・通常テキスト/大テキスト別判定・相対輝度値をリアルタイムで表示します。色覚異常シミュレーション・自動改善提案・パレット保存・URL共有機能も搭載。Webデザイナー・フロントエンドエンジニアのアクセシビリティ検証に最適です。
前景色(テキスト) HEX
相対輝度:
背景色 HEX
相対輝度:
コントラスト比
AA 通常テキスト
4.5:1 以上
AA 大テキスト
3:1 以上
AAA 通常テキスト
7:1 以上
AAA 大テキスト
4.5:1 以上
テキストプレビュー
推奨改善案 色を入力すると改善提案を表示します

保存済みパレット

保存されたパレットはありません

WCAG 2.1 コントラスト比基準とは

WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)2.1 は、W3C が策定する Web アクセシビリティの国際標準規格です。コントラスト比に関する基準は 達成基準 1.4.3(最低限のコントラスト)1.4.6(高コントラスト)で定められています。

対象 AA(最低限) AAA(拡張)
通常テキスト
18pt未満 / 14pt太字未満
4.5:1 以上 7:1 以上
大テキスト
18pt以上 / 14pt太字以上
3:1 以上 4.5:1 以上
UI コンポーネント・図形
WCAG 2.1 1.4.11 追加
3:1 以上
装飾テキスト / ロゴ 適用外 適用外

大テキスト(Large Text)の定義

  • 18pt(24px)以上の通常ウエイト
  • 14pt(約18.67px)以上の太字(bold)
  • 日本語の場合も同じピクセル数基準が適用される

適用が免除されるケース

  • 装飾目的のみのテキスト(内容を伝えない純粋な装飾)
  • 操作不能で非アクティブなUI要素
  • 企業ロゴやブランドロゴ内のテキスト
  • 写真などの自然画像の一部として含まれるテキスト
実務的な目安: AAレベルをまず満たし、重要なCTAやナビゲーションはAAAを目指すのが現実的な達成戦略です。

コントラスト比の計算式(WCAG公式)

WCAG で定義されたコントラスト比は次の2ステップで計算されます。

Step 1: 相対輝度(Relative Luminance)を求める

まず sRGB の色値(0〜255)を 0〜1 に正規化し、ガンマ補正を除去してリニア値に変換します。

// sRGB 正規化
let c = channel / 255;

// リニア化(ガンマ補正除去)
let linear = (c <= 0.04045)
  ? c / 12.92
  : Math.pow((c + 0.055) / 1.055, 2.4);

// 相対輝度(WCAG 2.1 式)
L = 0.2126 × R_linear + 0.7152 × G_linear + 0.0722 × B_linear

係数の意味: 緑(0.7152)が最も輝度への寄与が大きく、赤(0.2126)、青(0.0722)の順に続きます。これは人間の目の感度特性に基づいています。

Step 2: コントラスト比(Contrast Ratio)を求める

// L1 = 明るい方の相対輝度、L2 = 暗い方
ContrastRatio = (L1 + 0.05) / (L2 + 0.05)

// 例: 白(L=1.0) vs 黒(L=0.0)
= (1.0 + 0.05) / (0.0 + 0.05) = 21:1(最大値)

// 例: #3B7DEF vs #FFFFFF
= (1.0 + 0.05) / (0.1612 + 0.05) ≈ 4.97:1(AA 通常 ✅)

コントラスト比の範囲

  • 1:1 — 最小値(前景色と背景色が同色)
  • 4.5:1 — AA 通常テキスト基準
  • 7:1 — AAA 通常テキスト基準
  • 21:1 — 最大値(白 vs 黒)
当ツールの計算精度: WCAG 2.1 の公式アルゴリズムを完全実装。小数点2位まで表示し、判定は WCAG 仕様通り(≥ 4.5 で AA 通過)で行います。

WCAG基準を満たす配色のコツ

基本ルール

  • 明度の差を大きく: 色相が異なっても明度が近いと低コントラストになる。HSLの L 値を離す。
  • 純色(彩度100%)は要注意: 赤・緑・青の純色同士は輝度が近い場合が多い。必ず数値確認を。
  • グレースケールで確認: 色覚に関わらず、グレーに変換したときに明暗の差があれば安全。
  • テキストは黒か白に近い色を使う: #1B2434(濃紺)on 白背景は約14:1 以上を確保できる。

カラーシステムを持つデザインの場合

デザインシステムでは、プライマリカラーを明度スケールで整理すると管理しやすいです。

Aa
#3B7DEF on #FFF 約 4.97:1 — AA ✅
Aa
#1a3a6b on #FFF 約 10.3:1 — AAA ✅
Aa
#3B7DEF on #EAF1FE 約 3.38:1 — 大テキストのみAA ✅
Aa
#dc2626 on #FFF 約 4.48:1 — AA ギリギリ ⚠️
Aa
#1B2434 on #FFF 約 14.2:1 — AAA ✅
Aa
#6E7C92 on #F7F9FC 約 3.12:1 — 通常テキスト NG ❌

自動改善のアプローチ

  • 前景色を暗くする: HSL の L 値を下げて輝度差を広げる(テキスト色の調整に有効)
  • 背景色を明るくする: L 値を上げて白に近づける(カード背景に有効)
  • ブランドカラーは背景/アクセントに留める: 読む文字には使わず、周囲に十分な余白を置く

色覚異常への配慮

日本では男性の約5%、女性の約0.2%が色覚異常(先天性色覚多様性)を持ちます。Webデザインでは色だけに情報を依存しないことが重要です(WCAG 達成基準 1.4.1)。

主な色覚タイプ

P
プロタノピア(第1色覚)

赤を感じるL錐体が機能しない。赤と緑の区別が難しく、赤が暗く見える。男性の1%程度。

D
デューテラノピア(第2色覚)

緑を感じるM錐体が機能しない。赤と緑の区別が難しい。日本で最多の色覚タイプ(男性の約4%)。

T
トリタノピア(第3色覚)

青を感じるS錐体が機能しない。青と黄の区別が難しい。先天性は非常にまれ(0.002%)。

色覚に依存しないデザインの実践

  • アイコン・パターン・テキストを併用: 緑=OK / 赤=NG だけでなく ✅ / ❌ アイコンや「合格」「不合格」テキストを併記
  • 形状・太さで区別: グラフは色だけでなく、ダッシュパターンや形状マーカーを使う
  • 彩度を下げた確認: グレースケールで情報の読み取りが可能か確認する
  • 赤×緑の組み合わせを避ける: 最も多いプロタノピア/デューテラノピアへの配慮として特に重要
  • 青×黒も要注意: リンク色(青)とテキスト(黒)の区別に下線などの視覚的補助を追加する

当ツールのシミュレーション方式

Brettel 等の数学的変換行列(CIE XYZ 色空間を経由)を使用した高精度な色覚シミュレーションを実装しています。実際の色覚当事者がどのように見るかの近似値です。

アクセシビリティ法令動向(国内外)

日本国内

  • 障害者差別解消法(2016年施行・2024年改正): 民間事業者にも「合理的配慮」の提供が義務化。Web アクセシビリティも対象範囲に含まれると解釈されつつある。
  • JIS X 8341-3:2016: WCAG 2.0 ベースの日本産業規格。政府・地方公共団体のWebサイトは AA 準拠が義務。
  • デジタル庁「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック(2023年)」: WCAG 2.1 AA を達成目標として明示。民間企業にも普及推進中。

米国

  • ADA(Americans with Disabilities Act): 商業施設に準じ、公共向けWebサイトも対象とする訴訟が増加。WCAG 2.1 AA を実質的な基準として参照。
  • Section 508: 連邦政府機関のシステムに WCAG 2.1 AA 準拠を義務付け。2024年改定により強化。

EU

  • 欧州アクセシビリティ法(EAA / European Accessibility Act): 2025年6月28日から施行。EU市場向けの製品・サービスに広くアクセシビリティ基準を義務化。EC向けECサイト・アプリも対象。
  • EN 301 549: WCAG 2.1 AA を参照する EU 規格。
2025年以降の動向: EAA の施行により、EUに販売するビジネス(日本企業も含む)はアクセシビリティ対応が実質義務になります。事前のコントラスト比検証が重要です。

よくある質問(FAQ)

コントラスト比 4.5:1 はどのくらいの見やすさですか?
白背景(#FFFFFF)に対して約 #767676 以上の暗さが必要です。これは中間グレーよりやや暗い程度で、多くのデザインで自然に達成できるレベルです。薄いグレー(#999999など)は多くの場合 AA 基準を下回るため注意が必要です。
プレースホルダーテキストや説明テキストにも基準は適用されますか?
はい。WCAG 2.1 ではインプットのプレースホルダーテキストも達成基準 1.4.3 の対象です。ただし非アクティブ(disabled)状態のUI要素は適用除外です。多くのデザインでプレースホルダーが薄すぎるケースが見られます。
HEX コードがわからない場合はどうすれば良いですか?
ブラウザの開発者ツール(F12)→「Elements」タブで対象要素を選択し、「Computed」パネルの color / background-color を確認できます。また、当サイトの「カラーピッカー」ツールで画像から色を取得することも可能です。
画像の上のテキストはどう判定すれば良いですか?
画像背景は場所によって色が変わるため、テキストが重なる最も不利な位置(最も明るい/暗い箇所)でチェックします。実用的には半透明オーバーレイや文字影をかけて、最悪ケースで AA を達成することが推奨されます。
WCAG 2.2 や WCAG 3.0 では変わりますか?
WCAG 2.2(2023年10月勧告)ではコントラスト比の数値基準は変わっていません。WCAG 3.0(開発中)では APCA(Advanced Perceptual Contrast Algorithm)という新しい知覚ベースのアルゴリズムへの移行が検討されていますが、現時点(2026年)では WCAG 2.1 の 4.5:1 / 3:1 基準が法的・実務的なスタンダードです。
ダークモードでも同じ基準を満たす必要がありますか?
はい。ライトモード・ダークモードのいずれもWCAG基準を満たす必要があります。ダークモードでは前景色と背景色が反転するため、それぞれのモードで独立してコントラスト比を確認することが重要です。
グラデーション背景のコントラストはどう確認しますか?
グラデーション背景の場合、テキストが置かれる位置の最も不利な色を代表値として使います。実用的には「最も明るい箇所で確認し、全域でAAを満たすか」チェックします。テキストエリア直下に半透明の単色オーバーレイを置く方法が最も安全です。
ツールで保存したパレットはどこに保存されますか?
お使いのブラウザのLocalStorageに保存されます。サーバーには送信されません。ブラウザのデータ消去や別のブラウザ・デバイスでは共有されませんのでご注意ください。URL共有機能を使えば、現在の色設定をリンクとして保存できます。